臭みのない繊細な美味しさの秘訣は、“豚にストレスを与えず、のびのびと育ってもらうこと”
豚は神経質でストレスに弱い生き物。丁寧に育ててあげないと、外見ではわからなくても味に影響を及ぼします。
みやじ豚は、20頭以上入るであろう広いスペースで、同じ親豚から生まれた兄妹豚10頭弱がゆったりと育てられます。
豚は家族仲良くのびのびと育ち、臭みの無い繊細な味わいの豚肉になるのです。

豚は雑食でなんでも食べる動物ですが、身体は食べたものでできています。
だからこそ、えさは豚肉の味を決める重要な要素です。食肉用の豚は、とうもろこしを中心に食べて育つことが多いですが、
みやじ豚には、小麦・大麦・さつまいもなどの芋類・米を特別配合したエサを与えています。
結果として、うま味に富んだ、白く綺麗な脂肪を持った豚に育つのです。

より良い肉質を体現するために、血統が非常に重要です。みやじ豚では、系統の異なる3種の豚を交配する三元交配を
採用しています。
親豚の肉のつき具合はもちろん、歩き方まで観察し、肉質の柔らかい豚に育つか否かを判定しています。
結果として、良い肉質の豚のみに絞って出荷することができています。

飼育・餌・血統へのこだわりがみやじ豚の美味しさに繋がっていることは、成分分析でも証明できています。

遊離グルタミン酸
みやじ豚には、美味しさの指標とも言える「グルタミン酸」が100gあたり26mgと、国産の銘柄豚の平均13.9mgの2倍近く含まれています。

『協同飼料株式会社研究所 技術管理部の調査』によると、グルタミン酸の含有量は、16mg以上が「多い(Aランク)」と判断されますが、みやじ豚はそれすらも凌駕する、うま味がたっぷりの豚肉です。

オレイン酸
「何でこんなに脂がクリーミーなの?」と聞かれるみやじ豚。
飲食店のオーナーさんからは、「みやじ豚を導入してから、女性のお客様がお魚よりもみやじ豚を注文されるようになった」と、驚きの声を頂くほど。

そんなみやじ豚の脂は、オリーブオイルやナッツ類に多く含まれる「オレイン酸(動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病を予防・改善するとされる)」の割合が44.1%と高く、取りすぎが懸念されている「リノール酸」の割合についても、国産の銘柄豚が平均9.5%なのに対し、みやじ豚は6.8%で低く、脂質が良質であると評価されています。

(『協同飼料株式会社研究所 技術管理部』調べ)

ドリップ
肉は細胞の集合体。その細胞膜が破れ、中から水分が流れ出ると、重量減少や見た目の劣化だけでなく、栄養・風味等の成分も失われることになります。 つまり、豚肉を美味しく食べるには、「いかに細胞内部の液体(=ドリップ)を流出させないで食べるか」が重要なのです。その点、みやじ豚なら安心。

冷蔵保管中(4℃で3日間保管)のドリップ量は、平均的な豚肉は3.1なのに対し、みやじ豚は2.4。 凍結解凍時(−15℃で日間保管後解凍)のドリップ量は、平均3.2に対し1.6。

(『協同飼料株式会社研究所 技術管理部』調べ)

いずれの条件でも、みやじ豚はドリップ量が少ない豚肉なので、美味しさ長持ち、たっぷりと含まれたうま味を味わい尽くすことができます。